強い女性ホルモン作用を持つ成分『プエラリア』をサプリで体の中に取り込むことで、バストアップや更年期障害の症状緩和といった効果が期待できるとSNSで話題沸騰しているようです!
各メーカーからプエラリアが配合されたサプリメントが販売されていますので、気になっている方も多いでしょう。
しかし、この『プエラリア』という成分は、ピルと併用が禁止されているほど強い女性ホルモン作用を持っていて、使用法を間違ってしまっている若い女性を中心に健康危害が多発しているというのが実情です!
正しい使い方をしなければ危険を伴う成分ですので、正確な知識を得ておきたい所ですよね。
そこで今回は、プエラリアは何歳から飲めるサプリメントなのかということについて詳しくご紹介していきたいと思います!
妊娠希望者は飲んではダメなのかということについても併せて見ていきましょう。
プエラリアって何?何歳から飲めるの?
サプリメントは健康食品の1つとして取り扱われていて、健康の維持や増進・病気の予防、食事で不足している栄養素の補給や強化、疲労回復、美容やダイエットなどの目的で利用されることが多い商品です♪
プエラリアは主にバストのサイズアップやリフトアップ、美肌・更年期障害の症状緩和など女性特有の悩みの解決をサポートする目的で利用することが多いサプリ成分として注目を集めています。
ただ、強いホルモン作用を持っていますので、誤った使い方をしている若い女性を中心に健康危害が多発しているという報告があるほど危険性の高い成分でもあります!
これほど体に影響を及ぼす可能性がある成分ですから、何歳から飲んでも大丈夫なのか気になるポイントですよね♪
まずはプエラリアという成分は一体どんなものなのかということについてしっかり学んだ上で、何歳から飲んでもOKなのかということについて見ていきましょう!
プエラリアって何?
「そもそもプエラリアって何?そんなに危険な成分なの?」と思ってしまっている方もみえるかと思います。
プエラリアは正式名称『プエラリア・ミリフィカ』と呼ばれていて、タイなどに分布しているマメ科のクズ(葛)と同属の多年生つる植物です♪
根っこの部分が塊状になっていて、この根の部分に女性ホルモンと同じ働きをする成分を含んでいると言われているのです!
女性ホルモンと似た働きをする成分と言えば大豆イソフラボンが有名ですが、プエラリアには大豆イソフラボンの約1,000~10,000倍もの女性ホルモン作用があります。
ヒトの体の中では『エストロゲン(卵胞ホルモン)』と『プロゲステロン(黄体ホルモン)』の2種類の女性ホルモンが互いに分泌量を変化させながら、一定の月経周期を保っています♪
プエラリアにはこの2種類の女性ホルモンのうち、主にエストロゲンを活性化させる作用があり、エストロゲンが増加することによってバストの発達促進やツヤのある肌へ導いてくれるという訳です!
30代をピークに卵巣機能の低下に伴って、エストロゲンの分泌量が徐々に減少して更年期が始まると言われています。
プエラリアでエストロゲン量を増やすことで更年期障害の症状緩和も期待できるのです!
しかし、このエストロゲンには受精卵のベッドとなる“子宮内膜を厚くする”という働きも持ち合わせていますので、プエラリアを過剰摂取することでエストロゲンの分泌量が急激に増加して女性ホルモンバランスが崩れ、ひいては生理不順や不正出血といった健康危害につながっているケースが多発しているようです!
プエラリアには強い女性ホルモン作用がありますので、正しい使い方をしなければならないサプリメントなのです。
プエラリアは何歳から飲める?
「そんなに体に負担のかかる可能性がある成分なのだったら、一体何歳から飲んでも大丈夫なの?」と思ってしまう所ですよね。
全国の消費生活センターなどによると、プエラリアによる危害情報が2012年度から2017年4月までの5年間あまりで209件寄せられているという報告があります!
年齢別にみると20歳代が69件(33%)と最も多く、次いで40歳代が42件(20%)、30歳代が41件(20%)、10歳代が37件(18%)と若い女性を中心に健康危害が発生してしまっているようです。
国内では、2010年に肝機能改善を目的としてプエラリアが配合された健康食品を1週間ほど自己判断で摂取した、糖尿病とC型慢性肝炎を患っていた56歳の男性が肝不全・腎不全で死亡に至った症例も報告されていて、日本医師会が注意を呼びかけています…!
こういった情報から総合的に判断すると、『プエラリアは〇歳になれば飲んでもOK』と安易に答えられないというのが実情です。
プエラリアは栽培地や生育年数によって成分含有量が一定ではないので、製品によっても配合されている成分量にバラつきがあります!
諸外国ではヒトでの十分な安全データが存在していませんので、食品として販売を禁止している国もあるほどです。
様々なところから注意喚起されている成分ですので、プエラリアが使用されているサプリメントはそれぞれの製品に使用方法がきちんと記載されています!
ですのでプエラリアを使用するのであれば、必ず『用法用量を守る』というのは大前提です♪
用法用量を守っていても体に異変が生じたという場合は、使用を一旦中止し、サプリを持参して医師の診察を受けておくようにしましょう。
また、消費者庁では、消費者ホットライン(全国共通電話番号 188)が開設されていますので、気になることがあればこちらに相談しておくと安心かも知れませんね!
プエラリアは妊娠希望者は飲んではダメ?
女性はいつだって綺麗な姿でいたいと願うものですよね…!
プエラリアでバストを大きくしたいだとか、ツヤツヤでハリのある肌を手に入れたいという妊娠希望者もみえるかと思います。
ただ、プエラリアは強い女性ホルモン作用を持っている成分ですので、サプリを摂取しだしたとたんに今まで規則正しく生理が来ていたのがバラつき始めたという話はよく耳にします。
生理周期が乱れるということは、それだけ妊娠する確率も低くなってしまいます!
ですので、妊娠を希望しているのであれば、なるべく規則正しく生理がくるようにするためにもプエラリアの摂取は控えた方が良いでしょう。
妊娠希望の方だけでなく、妊娠中・授乳中の方も摂取は控えてくださいね♪
プエラリアは何歳から飲める?妊娠希望者は飲んではダメ?のまとめ
- プエラリアには大豆イソフラボンよりも遥かに強い女性ホルモン作用がある!
- エストロゲンが増加することでバストアップ・美肌・更年期障害の症状緩和が期待できる
- エストロゲンが過剰分泌されることで生理不順・不正出血につながるケースもある!
- プエラリアは若い女性を中心に健康危害が多発していて、50代男性の死亡例もある
- ヒトの十分な安全データがないため、何歳から飲んでもOKと安易には答えられない
- 使用するのであれば製品に記載されている使用方法は必ず守る!
- 用法用量を守っていても体に異変が生じた場合はすぐに使用を中止し、病院を受診!
- 生理周期が乱れると妊娠の確率も低くなるため、妊娠希望者は飲まない方が良い
- プエラリアは妊娠中・授乳中の摂取もNG!
プエラリアは医薬品ではなくあくまでもサプリメントなのですが、避妊薬との併用が禁止されているほど強い女性ホルモン作用を持っている成分でもあります。
まだまだ安全性が確立されているわけではありませんので、使用するのであれば必ず製品に記載されている注意書きや使用方法を確認してからにするようにしましょう!
万が一、体に異変が生じた場合は、使用を中止してかかりつけの医師に相談して下さいね♪
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