【ネタバレ】サブマリン「伊坂幸太郎」第2章のあらすじと感想!家庭裁判所調査官と罪を犯した未成年の物語

人気作家・伊坂幸太郎が複雑で多様化する未成年犯罪をテーマに描く

読み終えた時、あなたは何を感じるか?

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第2章 あらすじと感想

ネタバレ サブマリン 伊坂幸太郎 第2章 あらすじ 感想

第2章 過去の事件とまさかの繋がりが?棚岡佑真はなぜ事故を起こしてしまったのか?暴かれていく真実

 

今回は前回の続きで、「サブマリン」のあらすじとネタバレ第2章です。

事故を起こした棚岡佑真は過去に両親と友人を事故で亡くしていたことが明らかになりました。

 

家裁調査官の武藤は、上司の陣内からある情報を入手していました。

 

武藤と陣内の同僚・木更津安奈は、陣内が執拗に棚岡佑真の事件を調べることに疑問を抱いていました。

 

面倒なことが嫌いな性格の陣内がなぜあそこまで真剣に事件と向き合っているのか不思議でした。

そして木更津は、陣内が過去に自分が担当した事件と何か関係があるのではないかと推察します。

 

「武藤さん、陣内さんは棚岡少年の事件と過去に起きた事件の関連性に気づいているのではないですか?」

 

木更津は武藤にそのことを聞いて、武藤は陣内に尋ねることに。

「陣内さん、棚岡少年が関係している過去の事故で気になることがあったのですか?」

 

「ああ。棚岡の友達が死んだ事故は、俺が担当した。」

武藤は訳がわからず、黙ります。

 

棚岡少年の友達を撥ねた当時の運転手も未成年だった。」

陣内が担当したのはあの事件?過去の少年による事故と今回の事故が繋がる?

 

棚岡佑真が巻き込まれ友達が死んだ事故を起こしたのは、今の棚岡と同じく未成年だったのでした。

陣内は当時その未成年の少年の担当で、棚岡のことも覚えていました。

 

ある日武藤は陣内に呼ばれ、行った先で1人の青年を紹介されます。

その若林という青年が、10年前棚岡の友達を撥ねた犯人でした。

 

彼は罪を償い世に出た後、救命士の資格を取ったことを報告します。

「それで、消防士になったのか?」

 

「いえ、なれませんでした。」

若林はそう答えました。

 

若林は消防の面接で過去に事故を起こして人を死なせたことを正直に話したのでした。

それが原因で落とされてしまったのではないかと話します。

 

若林は当時19歳でしたが、運転免許は持っていました。

 

少年法では、未成年で起こした事件や事故で就業に影響を与えることはルール上ありませんが、少なからず影響してしまうのでしょうね。

 

陣内から「人の命は他の命では補えない」と言われた若林は、それでもどうせ働くなら人の役に立ちたいと考えていました。

犯罪予告の真偽が分かる?少年の暇つぶしが思わぬ事態を招く

ネタバレ サブマリン 伊坂幸太郎 第2章 あらすじ 感想

武藤はある日再び小山田俊を訪ねます。

俊は武藤に話したいことがあると言って、パソコンの画面を見せます。

 

「これは、インターネット上に溢れている脅迫や犯罪予告です。でも、この人たちが全員本当に事件を起こす訳ではないですよね?」

 

「ああ、というか大半は起こさないんじゃない?」

 

「でも、中には本当に凶悪な事件を起こす人もいますよね?その人の本気度とか真剣さが、なんとなく僕にはわかるんだ。」

 

俊は、ネット上に脅迫や犯罪予告を残している人の中で、本気で事件を起こそうとしているかどうかがわかると言います。

 

「僕が暇つぶしにそれを見極めて、本当に事件を起こした人が何人かいるんだ。もちろん、外れて何もしなかった人もいるけどね。」

 

「ということは、君は犯罪を事前に予測できるということ?」

「いや、あくまで勘だし、犯罪を起こす人が全員予告する訳じゃないしね。」

 

確かにそうだ。

武藤は考え込みます。

 

「それで、この小学生を襲うって言っている人。この人はちょっとやばいと思う。そして、まだ事件は起きていない。」

 

俊はあるユーザーの書き込みを武藤に見せました。

そのユーザーは過激な言葉を並べて、小学生を襲うと予告していました。

 

数日後、武藤は陣内に相談して俊が言っていたユーザーが予告した日に警察に通報しました。

その日警察は小学校の周りを少し警備して、武藤と陣内も来ていました。

 

すると、なんと刃物を持った男性が本当に現れたのです。

犯人は無事逮捕されてことなきを得ました。

 

武藤は俊の言っていたことが現実になり、少し怖くなりました。

事故の真相はクライマックスへ

ネタバレ サブマリン 伊坂幸太郎 第2章 あらすじ 感想

棚岡佑真が起こした事故の真実は?犯罪予告の真偽を当てることが出来る少年の推察が思わぬ結末を?

陣内が何日かぶりに棚岡の面談に現れました。

 

「よお、覚えているか?」

「ええ、はい。」

 

陣内は淡々と少しずつこれまで分かったことを話していきます。

「俺は昔、お前の地元で働いていた。お前の友達が死んだ事故の犯人を担当していたんだ。」

 

「え、あの時の?」

佑真も覚えていたようです。

 

あの時お前は被害者側。今回は加害者だ。なぜそうなった?」

佑真は何も答えずだまります。

 

「今回の事故とあの時の事故は繋がってたんじゃねーのか?」

同席していた武藤は訳がわからず動揺します。

 

「お前、あの時の犯人を撥ねようとしたんだろ?」

物語はクライマックスを迎えます。

 

以上、「サブマリン」のあらすじとネタバレ第2章でした。

まとめ

ネタバレ サブマリン 伊坂幸太郎 第2章 あらすじ 感想

佑真の過去と陣内の繋がりが明らかになりましたね。

小山田俊の予言もこの後大きな鍵となります。

 

果たして佑真は事故をわざと起こしたのか?偶然のものか?ラストに明らかになる多くの真実。

読み終えた時、あなたは何を感じますか?ラストもお楽しみに。

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