気功は、健康増進、また健康管理能力の獲得、自分自身の健康回復のために取り組みます。
お金をかけることなく、いつでもどこでもすることが出来るのが魅力です。
また、意識をすれば誰でも”気”を発放することができます。
ここでは、気功は自律神経に効果的?腰痛の改善はできる?ということについてご紹介します。
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スワイショウという動作について
人は中年以上になってくると、ちょっとした動作をするだけで、ぎっくり腰になりやすい。
一度ぎっくり腰になってしまうと、病院や鍼灸院などで治療をしても、完全回復することは難しく、しばらくすると再発をしてしまうことが多い。
自分が若いと思って、無理をしすぎると、このような事態になってしまいます。
ぎっくり腰で傷んだ腰の状態を、しっかり改善をしていくために有効な方法が、気功でとても重要な動作といわれている「スワイショウ」です。
スワイショウは気功の中でも、重要度が極めて高い動作で、腕を前後・左右に振るだけで血行が改善し、腰痛、肩こり、冷え性、消化不良、便秘まで解消、さらに腕を振ったときに体内の邪気を追い払うことができる。
毎日の気功の中に、スワイショウは入れたほうが良いと考えられます。
スワイショウは難易度が低く、取り組みやすいので初心者が最初に行う動きとしては最適です。
毎日コツコツ継続することで、腕や肩や肩甲骨の関節が柔らかくなり、気功の独特のテンポ、呼吸のリズム、意識の置き方や気感が養われていきます。
何分か続けていくと、リラックスした、まったりとした快感を味わえるようになります。
2.スワイショウの動作の手順についての解説
前後のスワイショウ
- まず、リラックスした状態で直立。両足を肩幅くらいに広げます。
両足はハの字ではなく、平行にします。 - そして腕を前後に振る動作を行います。
脱力した状態で、両腕を前方に投げ出すように振ります。腕の高さは胸の位置くらいまで上げる感じが丁度いい状態になります。 - 次に、上げた腕を後方に振ります。前方に振った腕が自重で下がってくるので、その力を利用して遠心力で後方に振ります。
- これを時間を設定して繰り返し行います。
動作時に意識してもらいたいポイントがいくつかあります。
- 腕を後方に振りぬく時、足のカカトが少し持ちあがり、胸を少しそらせるようなイメージで行います。
- さらに運動強度を上げたい場合は、膝を少し曲げて腕を前後に振ると、全身のしなりが大きくなります。
上達していくと最終的には30~40分かけるのが普通になってきますが、最初は3~5分からスタート。
一週間くらいかけると30分間続けられるようになります。
ある人がスワイショウを継続した結果、腕を前後に振るので肩回りの筋肉がほぐれるのはもちろんのこと、腕を後ろ側に振ったとき時に姿勢が正されるのか、猫背が軽減した。
それは腰の部分まで伸びて、腰痛に改善が見られた。
横のスワイショウ
さらに効果を出すために、前後のスワイショウともう一つの横スワイショウを取り入れることにした。
- 下半身を固定したまま、ウエストを軸に上半身をぐるっと反転させます。
このときに半転させた勢いで、左右の腕が体に巻き付くようなイメージで動かします。 - 上半身を元の位置に戻して、反対側に捻ります
- 腕がでんでん太鼓のようにカラダにバチンバチンと当たるように動かし続けます。
これは普段はあまりしない動作ですが、やり続けると、何度もやりたくなるような気持ちよさが有ります。
横スワイショウを行った後、普段の動きをしてみると腰の状態が良くなり、違和感を持つことなく自然にうごけるようになります。
前後のスワイショウよりも腰には良く効きます。
この効果のメカニズムは、 腰回りの血行が良くなり、周辺の筋肉の凝りがほぐれて元に戻ることが考えられます。
姿勢も改善し、肩こりも良くなり、仕事の能率が上がります。
スワイショウは毎日の習慣にするのがお勧めです。
気功の自律神経への働き
これは前にもお話しましたが、気功をしていると、ストレスによって交感神経側に傾いていた自律神経が副交感神経の側に変化していきます。
気功をしていると、手や体の中がモワーっとしてきたり、温かくなったりしてきますが、それが副交感神経の側に変化している実感になります。
気功をすることで、ストレスによって交感神経側に傾いていた自律神経が副交感神経のほうへ変化していきます。
気功をしていると、手や身体に熱がこみあげてきて、温かくなってくるが、これは副交感神経の側に変化していることを意味している。
症状の改善という視点でいうと、副交感神経に流れがいくと、体全体に変化が起こり、具体的には
血圧が下がり、血糖値が下がってきます。
血圧が下がって、血糖値が下がることは、生活習慣病にも良いと考えられます。
生活習慣病は、以前は成人病といって、中高年の人がなる病気だったが、その症状がだんだん若者にもみられるようになり、色々な要因が考えられます。
今までは、運動不足と食事の不摂生が主な要因と考えられていたが、自律神経を副交感神経の側にする取り組みも重要なことと考えられます。
ストレスが体に良くないといわれるが、自律神経を副交感神経優位にする技術はいまだ確立されていません。
それを助ける役割と考えられるのが、気功や座禅やヨガや太極拳などといった、東洋発祥の動きです。
気功をすることで副交感神経優位になると、どうして生活習慣病、高血圧、糖尿病にいいのかというと、自律神経が副交感神経の側に立つことによって、血管が広がり、アドレナリンの分泌が抑えられるという変化が有ることが理由として考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この2種類のスワイショウ、慢性期に突入した軽度な腰痛をお持ちの方にピッタリです。
中には「イスに座っているのがつらい……」なんて人は、ぜひデスクワークの合間に試してみてください。
きっとパフォーマンスが上がるので、オフィスの仲間も誘って一緒にやってみましょう。
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