TVゲーム、PCゲームをプレイしている時間ってあっと言う間に過ぎてしまいますよね。
ゲームは楽しいので時間を決めてやる分にはストレス発散などにも良いことだと思います。
しかし、一度ゲームを始めるとなかなかやめられないですよね。
ゲームは没頭してしまうと大人でも歯止めが効かないので、子供はなおさらです。
ゲームをずっとやっている状態、つまりゲームに依存してしまっている状態を病名「ゲーム障害」といいます。
ゲーム障害?なかなか聞いたことがないと思います!
そこで今回は、【ゲーム障害とは?子供をゲーム依存から守る方法は?】ということについてまとめてみました。
どんな病気なのか、ゲーム依存症になってしまう原因、ゲーム障害にならないようにするための対策をご紹介します。
特にゲームばかりしている子供が心配だという、お父さんやお母さん、また、ゲームとうまく付き合っていきたいあなた、この記事をぜひ参考にしてみてください。
なぜ、ゲームに依存してしまうのか?
そもそも、なぜゲームをすると依存してしまうのでしょうか。
歯止めが利かなくなり、寝る間も惜しんで永遠とやってしまいますよね。
ゲームに依存してしまう原因として、下記の3つが挙げられます。
原因①ゲームの内容
ゲームには、クリアする達成感や動物が成長する姿、仮想の世界で仲間とつながることも出来て、まさに非日常そのものです。
自分が主人公となり、自分の判断によって成長したり、スキルなどによって結末が大きく変わっていくゲームは、依存してしまう原因の一つであります。
依存症になりやすい要素がゲームには沢山散りばめられています。
スタートボタンを押してゲームがスタートして巨大なモンスターを狩ったり、現世界にはないような壮大な大地を冒険したり、また、やり直しも可能です。
たったボタン一つで、平凡な日常から簡単に抜け出すことが出来てしまいます。
原因②生活環境
ゲーム依存症になるには、特にお子さんはその環境がとても大きく影響しています。
子供部屋にゲームがあると、いつでもすぐにゲームができてしまい、簡単に長時間ゲームに没頭してしまう可能性が高くなります。
また、両親が共働きで家に子供だけでいる時間が多い場合も同じで、宿題や勉強をしないでゲームに没頭して、その結果ゲームに依存していくのです。
原因③ドーパミンの分泌
ドーパミンとは、快楽を司る神経物質です。
ゲームをすると、プレイヤーの脳を強く刺激して興奮状態になるように作られています。
ゲームによって興奮状態になった脳は、快楽物質であるドーパミンを大量に分泌し、その結果、やる気が出て幸せな気分になり、それを覚えてどんどんゲームに没頭していきます。
ドーパミンが足りていないと感じると脳が指示を出し、ドーパミンの分泌を促すので、ゲームをします…これがゲーム依存症の始まりです。
ゲーム障害の兆候とは?
ゲームが身近にある以上、ゲーム障害は誰にでも起こる可能性があります。
なので、ゲーム障害にならない為にも、早めに気付くことが大切です!
ゲーム障害になってしまうような兆候としては、
ゲーム障害になってしまうような兆候 |
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上記のような兆候がある場合は、まず注意することが大切です。
注意をすることで、ゲームをする時間が減ったり、やめることができるのであれば問題はありません。
しかし、注意してもゲームをする時間が減らない場合や逆切れされる場合は、ゲーム障害の可能性があります。
子供がゲームに依存するとどうなるのか?
今では子供でもゲームをしている姿をよく見かけます。
成長期の子供がゲームに依存してしまうと、一体、どんな症状が現れるのか見ていきましょう。
常に眠たそうにしている
ゲームに依存してしまった子供は、やめることができません。
なので、没頭してしまい夜遅くまでゲームをしてい、その結果睡眠不足に陥ってしまいます。
学校から帰ってきて、夜遅くまでゲームをして、朝起きて…このようにどんどん睡眠時間を削ってゲームをしてしまうので、必然的にいつも眠くなってしまいます。
外で遊ばなくなる
ゲームがしたくてしたくて、友達が遊びに誘いに来ても外で遊ばなくなります。
虫取りや鬼ごっこ、ドッチボールなど、友達と楽しく外遊びしてほしいのですが、ゲームがやりたくて、それ以外は受け付けなくなります。
常にゲームのことで頭がいっぱい
ゲームがしたくて仕方がないので、勉強のことや友達のことなど、他のことがあまり考えられなくなります。
そんなことよりもゲームで頭がいっぱいになってしまいます。
話しかけても反応しなかったり、ぼーっとしているたら、それはゲームの事を考えているかもしれません。
勉強をする時間が減る
ゲームがしたくて仕方がないので、勉強をしている暇はありません。
そのうち「宿題したの?」と聞いても、宿題が終わっていなくてもゲームのためなら「宿題した。」と簡単に嘘をつく子になってしまう可能性もあります。
そんな生活をしていると、勉強についていけなくなり、学校に行くことも嫌になり、その子供の人生が大きく変わってしまうかもしれません。
親が怒る機会が増える
前述のように宿題をしない日々が毎日続いてしまうと、親としてもこれはダメだと思い、注意します。
でも注意したところで、子供はゲームがしたいのです。
ゲームを争って口論が増えたり、毎日壮絶な日々が待っています。
攻撃性が高まる
ゲームに依存することによって、人とコミュニケーションをとる機会が減ってしまいます。
人との接し方を忘れてしまうと、うまく接することができなくなります。
また、暴力描写のあるゲームをしていると、その影響で暴力的になりやすくなる可能性もあります。
ゲームに依存することによって、ゲーム中心に世界が回っていきます。
そんな怖いゲーム障害になる前に、何かできる対策はあるのでしょうか?
見ていきましょう。
ゲーム障害になる前にできる対策とは?
ゲーム障害はここまで見てきても分かるように、とても怖く、他人事ではありません。
ゲームを始めて気づいたら何時間も経っていたとか、うちの子最近ゲームばっかりしてるなんて状態は、ゲーム障害予備軍の可能性があります。
ここからは、ゲーム障害にならない対策として出来ることをご紹介します!
対策①ルールを決める
ゲームは非常に依存しやすいので、特に子供はルールがなければ何時間でもゲームをしてしまいます。
ルールはなんでもいいですが、例えば、
- 1日1時間以内
- ゲームは土日だけ
- ゲームはリビングでする
など、わかりやすくて簡単なルールを作りましょう。
ルールを守れなかった場合は、罰として「明日1日ゲーム禁止」など、ルールを守れるようになるようにしましょう。
対策②ゲーム機はリビングに置く
ゲーム機は大人が見えるようなリビングにおいて、隠れてゲームをするということも防ぐためにも、リビングでゲームをするようにしましょう。
部屋にこもることなく、できるだけ親の目の届くところでゲームをすることで、「もうすぐ1時間経つよ」など、声をかけることが出来ます。
ただ、「親から監視されている」という印象が強くなると良い気がしないので、家族で一緒にゲームをして楽しむことで、リビングでゲームをすることが子供にとってポジティブな印象になります。
対策③ゲーム時間を記録する
最近のゲーム機は、子供が、「どんなゲームをしているのか」「どれくらいプレイしていたのか」「遊びすぎていないか」など、プレイ状況を簡単に確認することが出来ます。
便利な機能なのでぜひ活用していただくことをおすすめします。
対策④ゲーム以外に好きな事を作る
ゲーム以外に好きな事を作りましょう。
読書や音楽鑑賞、絵を描いたり、スポーツジムに通って身体を動かす事おすすめです。
大人も子供もゲーム以外に没頭できる何かを見つける事が、ゲーム障害から抜け出せる近道になります。
ゲームが与えるメリットって?
ここまでは、ゲームに依存することでのデメリットについて見てきましたが、最近ではゲームが与える良い影響にも注目されています。
ゲームが与える良い影響としては、
- クリエイティブ性を育む
- 細部の注意力が向上する
- 脳が活性化される
- 注意力・集中力が上がる
- 記憶力・考える力が上がる
- 物事を計画的に進める能力が身につく
- コミュニケーション能力・社会性が養われる
このように、ゲームをすることは決して悪いことばかりではありません。
「視力アップ」「社会性の向上」というのは、私も驚きでしたが、ルールを守って依存さえしなければゲームをすることで得られるメリットが沢山あるのです。
ゲーム障害とは?子供をゲーム依存から守る方法は?のまとめ
ゲーム障害とは?子供をゲーム依存から守る方法は?ということについてまとめてみました。
ゲームはうまく付き合っていきさえすれば、簡単に楽しめる、便利な娯楽ツールです。
しかし、ゲームに依存してしまうと、生活リズムが乱れ、勉強、部活、家族、友達などの現実世界よりも、バーチャル世界であるゲームの方が最優先となってしまう可能性があるのです。
そうなると、睡眠不足や運動不足などの負のサイクルに陥ってしまいます。
ゲームは、大人も子供も関係なく、何時間でも出来てしまいます。
なので、程よい距離を保ちながら、ルールをしっかりと決めて楽しいゲームライフを送っていただけると幸いです。
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